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植物性塗料

ALoNAは再生可能な自然の植物油(ひまわり油、大豆油、アザミ油)と
自然の植物ワックス(カルナバワックス、カンデリラワックス)をベースにした
無公害木材保護塗料を使用します。

◆特長

・木が呼吸できる。
・膨れ・割れ、メクレ、ハガレが起こらない
・植物ワックス配合で耐摩耗性に優れていながら、素足に心地よい
・植物油が木部に深く浸透し、木目が綺麗に出る
・塗り継ぎあとができにくく、部分補修が簡単にできる
・万が一汚れが付いても、簡単に落とすことができる
・完全乾燥後の塗装はドイツ工業規格DIN68861-1C(同JIS A 1531)に
 合格、優れた撥水性が証明されている

◆亜麻仁油などのオイル塗装(他の植物性塗料)

◆ウレタンなどの合成樹脂塗装


 良い点

・塗膜が無いので木が呼吸できる
・塗装の膨れ、割れ、メクレやハガレが起こらない
・植物油が浸透することによって木目が美しく際立つ

 悪い点

・液体に対して弱く、シミ汚れがつきやすい
・頻繁にメンテナンスする必要がある

 良い点

・塗膜があるので液体の汚れに強い
・厚い塗膜は耐摩耗性に優れている

 悪い点

・厚い塗膜を持つので自然の木の質感を損ない、
 木の呼吸を妨げる
・経年変化で塗膜に膨れ、割れ、ハガレが生じる
・塗替えするには旧塗膜をすべてサンディングして
 除去する必要がある
・施工によっては塗り継ぎが目立つことがあり、
 部分補修が困難

◆化学塗料と植物性塗料の違い

塗料を選択する上で、重視するものが性能なのか環境なのかで選択する塗料が変わってきます。
化学塗料は乾燥しやすく、色彩がはっきり出て、耐摩耗性が高いなどのメリットがある一方、
環境への負荷、人への健康被害などのリスクがあります。
植物性塗料は環境や健康への安全性は高いものの、乾燥しにくく、メンテナンスが必要などの
デメリットがあるということを理解した上で使う必要があります。
自然の原料で作った植物性塗料ならアレルギーでも安心と思われがちですが、化学物質を一切含まない、
アレルギーを起こさないかと言えば決してそうではありません。
植物油が乾燥する過程では、ほんのわずかながらホルムアルデヒドなどが発生することもあります。
植物系の溶剤でもアレルギーなどの症状がある人の場合には、人によって匂いで拒否反応を起こすことが
あるので、事前に匂いを嗅いで確かめてから使うことをお勧めします。

◆木を活かします

植物性塗料は木によく浸透し、よくなじみ、木の呼吸を妨げません。
木のもつ調湿機能(※)が生かされ、快適な室内環境を実現します。
それに比べ水性塗料の多くは塗膜を形成して、ビニールを被せたのと
同じ状態になり、木の呼吸も妨げます。
そのため木のもつ調湿機能(※)が損なわれ木を使った意味が失われます。
また塗面の割れ、ハガレ、メクレが起き、塗替え時に全剥離が必要で、
余分な時間がかかります。
木に水は大敵です。
水性塗料は塗装後ケバ立ちが起き、さらに木が反る原因にもなります。
※木のもつ調湿機能については下記の比較図をご参照ください

◆木のもつ調湿機能について

木は大気中の湿度が梅雨時などの高い時、湿気を吸い込み、冬場の乾燥時には木が吸い込んだ湿気を
吐き出し、部屋の湿度を調節する機能を持っています。
上図にあるように木貼りの部屋は湿気の変化にもかかわらず、湿度55%〜59%と快適な湿度を
保ってくれます。
それに比べ、ビニールクロス貼りの部屋は湿度の変化に対応し、湿度が20%〜92%と、
時にはカラカラに乾燥、またはじっとりとした湿気となり、不快な環境になります。

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