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珪藻土

塗り壁材として使用される、珪藻土(けいそうど)の働きをご紹介します。

珪藻土とは、植物性プランクトン!

珪藻土とは、一体どんなものでしょう?

答えは、植物性プランクトンが海の中で堆積して、何万年という時を経て固まったもの。

そして、すごく多孔質。
目には見えない2ナノメーター〜5ナノメーターの穴が沢山空いています。
※nm:ナノメーター 百万分の1ミリ

また、とても熱に強いので、七輪や耐火レンガに使われてきました。

 

沢山の穴がみるみる吸収!

霧吹きで水を吹きかけるとみるみるうちに乾いていきました。これは珪藻土のたくさんの穴が水分を一瞬に吸収しているから!

珪藻土の沢山の穴は、湿気と消臭に効果的!

珪藻土には吸放出作用があります。目には見えない穴を沢山もっている珪藻土は、湿気が多いときはその穴に湿気を蓄積し、乾燥すると放出します。

また、一番端的な効果として、消臭効果があります。

ずっと臭いのある場所に置いておくと、珪藻土も目一杯になってしまいますが、水で洗って風通しの良い所で乾かすと、また効力が戻るのも珪藻土の特徴。
備長炭などは、消臭効果はありますが放出機能が少ないのです。

 

珪藻土の塗り壁には、接着剤が必要。

珪藻土は、自固作用がありません。
七輪や耐火レンガを作るときには、珪藻土を固めるために、熱と圧力が必要です。

そんな珪藻土を室内の塗り壁材に使用するには、接着剤を混ぜる必要があります。
接着剤には、自然のもの、例えば消石灰などを使用します。

しかし、中にはその接着剤に合成樹脂を使用しているものが多いのが実状です。

 

合成樹脂は珪藻土の働き、長所を消してしまう!

合成樹脂を使用すると、どんな事がおこるのでしょう?

合成樹脂は、珪藻土の一番の長所である湿気や臭いを吸う沢山の穴を、埋めてしまいます。
素人の方が見ても、穴が埋まってしまっている事には気付けません。

 

珪藻土のまがい物にご注意を!!

市場に出回っている珪藻土のほとんどは、どんな接着剤を使用しているか、公表されていません。
成分を全て公表しているメーカーさんは、ごくごく限られます。

どこで撮れた珪藻土かという事もポイント。穴の大きさなど、さまざまなクオリティのものがあるからです。

風合いだけで珪藻土を選んでしまっている方が多いかもしれませんが、合成樹脂を使用した混ぜ物の珪藻土には、ご注意ください。

 

珪藻土の塗り壁は、実はリフォームに最適!次回は、「珪藻土とリフォーム」についてご紹介します。

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